メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

是枝裕和監督の『歩いても歩いても』

2008年の映画です。

 

まだ観てなかったのですが、Netflixで見つけたので観てみました。

 

結婚した次男が、奥さんと連れ子の3人で帰省します。

海で溺れそうな子どもを助けた兄の命日なので、姉1家も帰省。夏。

 

その1日の会話劇です。

 

息子を無くした父はよりガンコなり、母は嫌味の連続。(樹木希林さんの演技ですから、嫌味が尚更お嫁さんには応えますよねー)

 

子供たちは苦笑い。

 

子供たちが帰り「今度は正月か」という両親と

「もう正月は帰らなくて良いだろう」という次男。

 

しかしその3年後ナレーションで夫婦が亡くなった事がわかります。

 

夏、兄の命日でしょうか?

 

あの時のお墓参りの母の言葉を、知らず知らず口にする次男。

 

自分たちの間にも子供が産まれたようです。

 

両親と果たせなかった小さな約束。

父とは一緒にサッカーを見に行く。

母には自分の運転で車に乗せてあげる。

 

後悔したように、次男はつぶやきます。

 

わたしも、母と離れているので何も出来ていません。

 

今年のお正月は、母がお世話になっているサービス付き高齢者住宅でコロナ騒ぎがあり、お互いに窓越しから手を振るだけでした。

 

でももう主人を連れて帰るのは無理だと思い知らされました。

 

昨日見つけた『内藤ルネ』の絵葉書で、はじめて施設の母に宛てて葉書を書きました。

 

電話をしてみても、耳が遠くて聞こえないからです。

 

弟が高い補聴器を買ってあげたそうですが、結局それを付けるのもめんどうなようです。

 

親孝行からは程遠いけど、映画のおかげで、葉書1枚送る事ができました。