主人は今の小規模多機能で、週末に泊まるのが日常になってきました。
だますと信頼されなくなるので
「今日から2つ泊まってきてね」
と、朝施設に向かう時に声をかけるようにしています。
先日は、がっかりして泣き出してしまいました。
もうわたし一人では車椅子での外出は難しです。月に2回ある訪問診療の日は、お昼に内科のお医者さま、15時ごろ歯医者さんなので、その日は一日家にいる事になります。
そうして一日ベッドの上で過ごすと、翌日施設に行く前には、痛がります。関節が少し固まってしまうのかもしれません。
それをふまえて家から出ない日が2日続かないようにしないと!と思っています。
週末のお泊まりから家に戻ってきた月曜日は、何を思うのかさめざめと泣くのです。
(かわいそうに かわいそうに)
決して施設が居心地悪い訳ではありません。
素人のわたし一人でおむつ替えされるよりも、安心ですし、大勢の方に囲まれて刺激にもなりますね。
主人は月曜日に帰って来ると、大好きなお肉をたくさん食べ、それはそれは嬉しそうに穏やかにテレビを見ています。
仏様のような笑顔です。目も優しそうです。
それが木曜日くらいになるとブスっとしたり介護拒否が強くなるのです。
わたしは気がつきました。
多分家に居ることはしあわせなのです。
でもずっと家にいると、そのしあわせを忘れてしまうのです。
しあわせになる方法は、あの『青い鳥』のお話しそのものなのです。
水道が使えたり、家があったり、家族がいたり。
『当たり前じゃなくて有難い』
と、頭では決してわからないことを、主人は毎週体験しているのです。
だから、寝たきりだって実は主人はしあわせを毎週噛みしめているのです。不幸では決してなかったのです。