お通夜で花梅茶を頂いた。
フランスのお姉さんから1週間前に住所を聞かれたのでその時書いたであろう葉書が、奇しくもお通夜から帰ると届いていた。
今回は飛行機が取れず式に間に合わないので帰国しないらしい。
その葉書には我が子を亡くした母親の悲痛な叫びだけが書かれていた。
胸騒ぎがしてメッセージを送ると「わたしのことより娘の事を思いうかべて欲しい」と返信が来た。少ししてから「もちろん、楽しい思い出をね」
すぐには返信できないまま、夕べは大和会館に泊まったので興奮してあまり眠れず、そのまま寝てしまった。
4時過ぎに起きて刺激しないよう言葉を選び返信した。
フランスは日本との時差がマイナス7時間なので夜9時過ぎたところだろう。
お姉さんたちが立派な式の様子を写真に撮ってすでに送っていたそうだ。
孫たちの花束もあった。
そこには亡くなった子の名前はない。
わたしもわたしの子供たちも違和感を感じていた。
フランスのお姉さんがそれに気づいたかどうかはわからないが、もし気づいたていたら、そのショックは計り知れない。
その事に今気がついた。
短い期間に親と子を亡くしたお姉さんの力になる方法はないか?
宮本輝の本を送ってみよう。
まず自分で読んで確認しなくては。早速アマゾンで注文した。
亡くなったお母さんに後押しされているような気がする。
「まゆみちゃん、あの子を頼むで」と。
その後は眠れず2杯花梅茶を飲んだ。花びらの形のあられがいくつも入っていた。
なるほど、少し落ち着いた。