スーパーで突然女性に罵声をあびせているオヤジ
何事か!もうひとり女性が加勢する
そこのレジは、1箇所で並んで数台あるレジの空いた所に順番に進むシステムになっていた。
そのオヤジは缶ビール1本をパッと買うつもりで、列から1番遠いレジに入った。
多分、最初に怒鳴られた女性は、割り込みされたと思い注意したのだろう。
怒鳴られっぱなしの女性に、大柄でヤンキー口調の女性が、溜まりかねて加勢し、ようやく渋々オヤジは列から離れた。
ここでわたしは事情が飲み込めた。しかしわたしもこのスーパーはあまり来ないので、オヤジと同じ事をしていたかもしれない。
オヤジしばし大声で何やら言いながらレジとは反対の方に向かった。
多分わたしだけが、いつまでもオヤジを見ていた。わたしはキレたオヤジに静かにキレていた。
なぜなら、わたしの気分が害されたから。
オヤジはわたしの視線に気がつきながらも「何を見ているんだ」とは言わなかった。買うつもりのビールを棚に戻ししぶしぶスーパーを出て行った。
わたしが会計をする頃には、レジは空いていて、誰も並んでいなかった。
その間5分もなかったと思う。
オヤジは、わたしには絡んで来なかったので、案外いい人なのだろう。