ワニが主人公で4コマ漫画。
Twitter上で死ぬまでの日々をカウントダウンで1日1話ずつ投稿されたものが話題だと今日知りました。
3月20日に100日目を迎えワニは死んでしまいました。
街中で4コマ漫画を何作か並べてインタビューする動画を見ました。
そこには「死ぬまで後○日」と最後に書いてある部分を隠している時には、ぼんやりした作品に見えていたのに
死までのカウントダウンの日々を描いたとわかると、みんな一様に「切ない」と答えていました。
ラストがわかっているから切ないって、すごくないですか?
ラストを言うのは『ネタバレ』となるストーリーが多いのに。
闘病している姿なら、ラストは想像つく時もありますが。
ワニは99日までは、自分の運命を知らず(わたしはそう解釈しました)に過ごします。
作者は「死を意識して生きる」ことをテーマにされているそうです。
50代後半のわたしが死を意識したのは、ちょうど45歳でした。もう、人生の折り返し地点は確実に過ぎたと気づいたのです。
衝撃のラストがわかっているからこそ、想像を膨らませる。
わたしがプーティママのポエムで、どうしても泣けてしまうのは『好き』というポエムです。
ただただ亡くなったモナカちゃんの、ここが好き!ここが好き!をずっと並べてあり、これからもよろしくね!で終わります。
でもこの好きは、ママが思いだして書いているのを知っているから、心が震えるのです。
辛くて読めないのです。
お別れを意識することで、この瞬間がすでに幸せです。
そして、何か演劇でも使えないかなぁと思います。
あの夏シリーズも、原爆の後の悲惨な状況ばかりにスポットライトを当てるより、
ただただ幸せな日常だけを語り、ラストが原爆。実はこれだけで十分なのかも知れません。
まだ続くはずの日常を奪った罪は、大きいです!