14日に新幹線で1人結城に帰って来た。
ずっと聞きたがっていたので喜んでもらえた。四人部屋だけど、家に帰れる人は帰ったそうで、部屋には母ひとりだった。気兼ねなく大きな声で読めて良かった。
母は「じょうず」言って喜んでくれた。
夕食は、弟二人と、その家族と食事をした。
15日は、実家は本家なので、午前中親戚が3組来た。
きよおばちゃんは
「まゆみ、そのうちボケたら姫路から家に帰るんだって言って結城まで歩いて帰ってくるかもなー」と言った。
その場にいた弟と、きよおばちゃんの旦那さんが
「ボケると新しい記憶から忘れていくから」と、同意した。
わたしは
「なんでわたしがボケるの前提?」と抗議し、
「おばちゃんの方が先でしょう?」と言ったら
「そういうことは年齢とは関係ないらしいよ、若年性アルツハイマーもあるから」と言った。
なぜかまた男二人が同意して笑っていた。
六十才位のわたしが、よろよろと国道を歩いている姿がふとよぎった。
「そんな人が車にひかれて亡くなってしまい、身元もわからないので、行方不明者になるらしい」とのこと。
昨日、東北新幹線への乗り換えで東京駅で少し時間があったので、駅の中をウロウロしていた時に、最近行った京都駅のおみやげ売場とは、ずいぶん売っているものが違うなぁと思った。
『懐かしい』という感情が、わたしのどこか深い所を刺激した。憧れて暮らした10年間。
その時のことを思いだし、あぁもしかしたらわたし、そうなることもあるかもしれないと少し怖くなった。
今日も弟と一緒に、母の施設に行った。
夕飯は中学の時の同級生二人と食事をした。同級生に会って近況報告しあうのも、里帰りの楽しみのひとつだ。
夜、弟に借りて『火花』を読んでいる。明日はお墓参りと、もう一度母の所に顔を出して、姫路に帰るよ