劇団の舞台装置を作ってくれる方は、いつも本番前には、みんなに『勇気』と言って励ましてくれます。
日曜日に仕込みをして、セットも客席も出来ました。
あのセットでお客さまを迎えることを想定しながら、家や会社で台詞の稽古をしています。
もし台詞を思い出せなかったら?相手の人が台詞を間違えたり飛ばしたりしたら?それに対応できる?
そんな不安?恐怖?は日増しに増して、怖くて泣けてきます。
家では言える台詞も、あの場所で手や体を動かすとまだまだ忘れます。
もっとお稽古したいけれど、ダブルキャストなので、お稽古時間は半分づつ。
本番もいつもの半分の2回づつ。
大役で嬉しい気持ちと同じだけの恐怖と戦うのです。
睡眠が浅くなってきています。
今回役者四人、わたしと全く同じ条件です。
ダブルキャストなので、自分が出ない回にはスタッフをします。6人で全てまかないます。ギリギリの人数です。
こんな経験をさせてもらえて、おもしろい。おもしろくて仕方なくて、お肌もツルツルになって髪も生えてきました。
さてと、一にお稽古、二にお稽古、三四は体力、そして最後に勇気です。