先日、播磨劇団協議会で再開した、劇団えすぷろの尊敬する先輩、おしげさんとみずちんが、家に遊びに来てくれました。
「つい昨日のように」というのは、本当に昨日であり、今なのだと思えました。
代表の首藤さんが亡くなり、しばらくしてから劇団も解散してしまいました。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』中の一節が、わたしに与えられたはじめての台詞でした。
とても覚えづらくて、ずっとわたしは呟いて過ごしました。ですから今も何となく覚えています。
ネットで検索してみると出てきました。有名な一節のようです。
少し記憶の中の台本と違うのは、わたしが忘れてしまったのか、首藤さんが、自分の言葉に書き換えたのか。
『何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから』
首藤さんが、今のわたしのために、その時にプレゼントしてくれたのでしょう。
宮沢賢治は本当のしあわせがわからなかったけれど、正しい道を知っていました。
正しい道とはどれでしょう?わたしは今、どの道が正しいのかわかりません。でも、間違っているとは思えません。
この道をすすんでみましょう。