Netflixオリジナルドラマ
DPとは、韓国の徴兵時期に脱走した人を捕まえる仕事です。
しかし脱走をするのはに、やむにやまれぬ辛さがあるからです。
そして一番多いのは、イジメと周り人間の見ないふり。
ひとつの所に押し込められ、辛い訓練を受けているとストレスになります。
それがたまって、より弱そうな人をイジメのターゲットに選びます。
このドラマでは、色々なイジメのシーンや暴力シーンが出てきます。
任侠映画、暴力的な映画は、話題作以外は見ないのですが、この映画は最後まで見届けようと思いました。
とても後味の悪い終わり方です。
そんな映画を見たからしでしょう。警察官のひとりが手当たり次第に暴力や、あるいは車で人を何度も息の根か止まるまで轢いて死なせる夢を見ました。
わたしが友達に貸した車が、目の前でジャマだからと追突されました。そこからわたしも、そのサイコパス警察官に関わる事になるのです。
どんどんエスカレートして、目が合うだけでも殺しかねない形相です。みんなで相談して組織の上の人に助けてを求めても、彼が少し声を荒らげただけ、見ないふりをされました。
絶望的な世の中の始まりでした。
悪夢から明け方目が醒めても、ハッキリと覚えています。その恐怖。そして怖くて声をあげられなかった、情けない自分。
こんなにも暴力は、人間の尊厳を奪うものなのかと、いつもは正義感を気取っているのに、自分が卑怯で情けなくなりました。
以前見た韓国映画の『トガニ』(幼い子どもたちに学校の先生が性的暴力を繰り返していたのを、告発するための映画)を通して、はじめて法で裁かれる事になったと聞きました。
未だに幼い子どもが辛くて電車に飛び込むシーンは、何度も思いだされてます。
この映画でその事実が、世界に知られる事となりました。徴兵される若者たちのイジメは完全には無くならないでしょう。
日本の学生のイジメ問題も、一向に無くならないのですから。
それでも、ひとりでと救われる事を祈ります。