何とまたしても子役に平尾菜々花さんが。とても印象的でした。
殺人を犯す事が快感で罪の意識を持たない女性の話。
医者が「拠り所」と言ったのを聞き間違え、自分にはそのユリゴコロがないから人と違うと思い込む少女時代。友達を故意に湖で溺れさせ、はじめて快感を覚える。
松坂桃李が癌で余命宣告された父の家を訪れ、殺人鬼の日記を見つけ読んでいく現在。
交差する過去と現在。
ユリゴコロを持たないまま成長し(吉高由里子)その間にも3人殺して娼婦になっていた。この殺人シーン中でもリストカットをする友達と、お互い何度も手首を切るシーンはとても怖かった。
殺人ひとつひとつがまた見所でもあります。
過去に過失で子どもを死なせてしまった罪をぬぐえず、苦しんで生きている男に松山ケンイチと出会う。
男は、妊娠していた彼女と結婚し血のつながりはないが親子3人でしあわせな数年間を過ごす。
しかし過去の殺人を知っている男がたずね、その男を殺し警察に追われるのを恐れ自殺未遂をする。
自殺する前に自分の罪を告白するノートを書いたが、そこには彼が過失で子どもを死なせてしまったのではなく、中学生の彼女が故意に彼が持ち上げていた鉄の蓋を男の子の上に手伝うふりをして落とした事も書かれていた。
この過去のストーリーと並行して、その日記を読んでいるレストランのオーナー松坂桃李も婚約者が突然いなくなり探していると、年の離れた友人だと名乗る女が現れる。
婚約者はヤクザと結婚させられマンションに監禁されている事を知り、そこにヤクザたちを殺す覚悟で乗り込むと全員死んでいた。
無事婚約者を助けだしたが、ヤクザたちを殺したのは自分の母親で友人だと言って現れた女だった。
謎が次々生まれ、驚きの結末が何度も訪れとても複雑に糸が絡み合い、また実力のある俳優ばかり。2度目の鑑賞なのに、最後までまた見入ってしまいました。
日本の映画がどんどんおもしくなっていますね。