メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

なぜ彼はラーメンを選んだのだろう

姫路駅からお城までのメイン商店街は、みゆき通り。そこから東に一本入るとお溝筋。

 

どちらもアーケードがあるので、雨に濡れずに歩ける。

 

ホットヨガに通うために良く通るその2つの通り。

 

お溝筋はランチタイムになると、あちこちに行列ができる。

 

前から気になっていたラーメン屋さんに入ってみることにした。

 

と言っても、そこがラーメン屋さんだと知ったのは、友達の一美ちゃんが「良くここのラーメン屋でお昼を食べて隣の喫茶店でコーヒーを飲むの」というのを聞いたからだ。

 

そうか、ここラーメン屋さんなのか?

 

手動と書かれた開戸を開けると、昼間でも薄暗くカンター席のみ。7席ほどだろうか?

 

扉近くに英語圏の男女がひと組。

 

奥のカウンター席に招かれる。

 

メニューは透明のA5サイズほどのクリアケースの中。

 

普通の『ラーメン』を頼む。薄味で色も薄く量も少なめ。750円。

 

店内にはジャズが流れ、カーテン越しに見える奥の棚にはCDがズラリと並んでいて、きっとそのどれもが長年店主が集めたジャズなのでは?と想像させる。

 

髪をゴムでひとつに束ね、愛想悪くもない男性が店主。

 

先客と流暢な英語で話している。

 

壁にはポライドの写真が数十枚貼られていて、どれも色あせている。

 

どの写真も海外の人たちが数名でとても楽しそうに写っている。

 

バックパッカーとゲストハウスのオーナーの記念写真のよう。

 

多分海外のガイドブックに載っているのかな?でなければ地元の人でもあまり入らないラーメン屋さんに、偶然ふたりが入るとは思えない。

 

店主の風貌と店内に流れるジャズ。カウンター。以前はバーだったのかもしれない。(ここは空想です)

 

でも、いつの間にかランチで賑わうようになった通りは早々に店を閉めるようになる。

 

夜は全く人通りがなくなるので、一軒だけ開けていても誰にも気付いてもらえず、仕方なく食べ物屋さんをはじめることにした。

 

でも、なぜ彼はラーメンを選んだのだろう。

 

変わったメニューも多いので、きっと彼はラーメンが好物なのだ。