ひと月ほど前に母(主人の)が転んで、骨粗しょう症のため大腿骨が砕けてしまいました。
すぐに手術をしリハビリも順調で、母ならきっと又歩けるようになって家に帰れると信じられました。
しかし感染症で持病の糖尿病が悪化し、転院してICUに数日入りました。
命は助かりましたが、前の病院で歩けるようにリハビリしていた母が、食事も自分では食べられなくなりました。
転んだだけで、アッという間に介護という言葉が身近になりました。
あれだけ迷惑をかけたくないと、自分の事は何でも自分でやり、常に手や頭の体操をし続けてきた母。
母は子供5人がそれぞれ結婚し、孫が15人ひ孫1人です。代わる代わるお見舞いに行っています。ちゃんと顔もわかり名前も呼んでくれます。
本家のお姉さんと交代で母の介護をすると、演劇を辞めないとならないだろうか?と考えました。そんな流れなら逆らわず流さようと思いました。
しかし今は介護のお仕事がかなりシステム化され整っているので、早速兄弟が手配してくれ、病院に1度泊まっただけで、食事の介助はプロの方がしてくれる事になりました。
演劇を続けたくても介護で辞めた方を何人か知っています。
母が「座ってみたい」「家に帰りたい」といいます。流動食でもおいしそうに食べてくれます。
わたしもアッという間にそんな日が来るでしょう。
この50年間も振り返ればアッという間だったのですから、後30年もし生かされても、すぐそこです。
母にする事は将来の自分にする事です。後悔のないよう親孝行したいです。