人は誰かを幸せにできる。
お母さんは介護してくれている人に
「あなた優しいわね、天使みたい」
といったそうだ。
彼女はこの仕事について本当に良かった。主人にも報告したと喜んでいた。
家族が行っても話さなくなったけれど、身の回りの世話をしてくれる方やリハビリの方には、名前を覚えようとしたり、自分の家族のことなどを話しているそうだ。
そして、小さくちぎったサンドイッチや蒸しパンや、おにぎり、カップケーキなどなどなど、のどの通りの良いものをちぎって口の中に入れてあげると、心配になるほど延々と食べる。
骨と皮になってしまった。サービス付き高齢者住宅は3度の食事とおやつを食べさせてくれる。それでも差し入れも食べる。それなのに糖尿病と血圧の値が良い。
家にいる時は長い間常に食事のことを気にしてきたはずのに?人間は不思議で強い。