きのうは仕込み。きょうは客席づくり。
半人前にも満たないわたしは、釘の打ち方までおしえてもらう。
こんなになにもできないのかと、少し情けなくなる。
手際よく決められた順番に荷物を運びいれ、箱馬と呼ばれるものと、席になるベッドのようなもの、薄いじゅうたん。色々なパーツが決められた順番どおり組み立てられていく。
どんどん席が高く組まれていく。
50回以上くり返されてきたその仕事をじゃまにならないようにするのが精一杯ななか、少しでもおぼえたいとおもった。
何もなかったところが客席となり、高さのあるセット以上に客席の一番上は高くなった。
入団する前、お客としてなんどもみてきた雛壇だが蛍光灯のもとでは印象がちがい、はじめてみたような錯覚をおぼえる。
4人とわたしが0.3人(笑)で二時間で作業終了。
きのう組まれた舞台両脇のセットと合わせて完璧にできあがった。
すごい!
こんな舞台で演じるのはさぞかしきもちがよいだろうなあ。
朗読劇の時より、お芝居は舞台の奥行きを多くとるため、客席はパイプいすではなく雛壇になる。
そして、わたしも3月のはじめにはここの舞台で演じさせてもえるんだなあ。
そうおもった。うれしくなった。それ以上に感謝した。