メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

舞台『電車男』

ずいぶん前に流行ってドラマも見たので結末は知っています。


有料動画で見つけて、どんな風に舞台にするのかという興味から見始めました。


舞台の真ん中上段に大きなパソコン画面という設定でスクリーンがあります。これはリアルタイムでパソコンに向かう役者さんを映し出します。顔のアップがほとんどです。パソコンに打ち込んだ文字とアスキーアートが顔の前に現れます。


舞台の真ん中に机があり、そこが電車男武田真治)のパソコンが置いてある席。


両脇3段ずつ高く組まれたセットはパソコンの向こうから電車男の恋を応援する男性6人の部屋。


オタク役がうますぎて気持ち悪い。


それなのにセリフの面白さでついつい見入ってしまいました。


エルメスとのデートはスクリーンに流れますが、エルメスの顔だけは最後まで出てきません。


アドリブのようなセリフで客いじりも入り、スマホの小さな画面からでもお客さまとの一体感が伝わる舞台でした。


そしてラスト、めでたく告白して成功した時には、応援しているオタク達と一緒になって嬉しくなってわたしも泣けてきました。


ただの「1人の男性の恋」のお話しなのに、とても心動かされました。


心に残ったセリフは「自分が変わるのは怖い、でも変わらないのはもっと怖い。変わらないのは少しずつ少しずつ自分の周りに檻を作る。気がついたらその檻から出られなくなっている」


そうなのかぁ。だから電車男が恋をして自分を変えるのは世界を変えるくらいの大きなパワーがいるからこそ、みんなが応援していたのかぁ。


そして電車男武田真治さんも本気で泣きながら告白していました。怖い怖いと何度も心の声をつぶやきながら。


ラスト、応援していた男性役の一人のセリフ「インターネットの匿名の巨大掲示板だから本当かどうかわからない。でも真実だけが人の心を動かすのならこれは真実」


そのセリフを聞いて、わたしは一年間毎日楽しみに読んでいた『ひきこもりブログ』の加持さんを思い出していました。


ブログは突然削除されウソだったのかとガッカリもしましたが、本当もウソもなく、一年間応援していたわたしが確かにいたことだけが真実なんだなぁと。