メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

第169回芥川賞受賞『ハンチバッグ』市川沙央著

重度障害者の作者が、自らの障害者目線で書いたという話題の本です。

 

性描写に戸惑いながら読み進めました。

 

主人公が置かれている立場は、重度障害者の他に、あり余る遺産があるという、これも特殊な状況です。

 

作者の受賞インタビューや、選評などを、興味を持ってみました。

 

インタビューでは、ハンチバッグの表紙の色にピッタリだと思って選んだ、オレンジ色のお洋服がお似合いでした。

 

選評は、全てラストに視点が変わるシーンが出てくるのが、惜しいというものでした。

 

ご本人は、その事を問われると、あのシーンがあって芥川賞にふさわしいとおっしゃていました。

 

わたしは、映像にしたら、きっとラストの健常で奔放な性を楽しんでいるシーンが、美しいのではないかと思います。

 

それはきっと、もうひとりの作者の夢のような現実なのかな?と。

 

1回の性処理のために100000000円の小切手を受け取れるのかな?

 

ほとんどの人は、その法外な報酬に現実味がわかないのかも知れません。

 

1000000円くらいなら、主人公の夢、妊娠して中絶する、は叶ったのでしょうか?