メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

ランドセル

角田光代さんの『プレゼント』という短編小説の中の1つの題名です。
 
もちろん女の子のランドセルの想い出のエピソード。
 
わたしにとってのランドセルの想い出は「返して」っていう感じ。
 
小学校四年生まで使っていたお気に入りのランドセル。
 
みんなはふたの底にマグネットがついていたけど、わたしのは古いタイプで、ベルトが二つ。
 
これが1年生の頃はまだ皮が固かったし不器用だったけど、日に何度も開け閉めしているうちに、いい具合に皮が伸びて、しかもすっかり器用になって、それはそれはみごとに素早く開閉できるようになったのでした。
 
とても得意で、でもそれはわたしだけの密かな楽しみだったのです。
 
ところが、小学校5年生の時に、母が新品のランドセルを買ってきて、古いものはもう捨てた言うの
 
かなりショックだったけど、仕方ないからその新品のランドセルを背負って残りの二年間通ったわけです
 
わたしは当時から周りよりも頭ひとつ小さかったので、卒業するまで、そのピカピカのランドセルのおかげで、何度も小学校2年生に間違えられるというおまけまでついて。1年生は黄色いカバーしてるから。
 
ああ、その小説を読んだ日から、忘れていたイヤな想い出がよみがえり、
 
母への恨みが再燃。いやもうそんな執着すてようよ、わたし。