息子に蹴られた。痛くて泣いた。
格闘ゲームをしている前を、わたしが通ったせいでゲームに負けたから。
「そんなに殴りたければ、ゲームじゃなくて、わたしを殴って殺せばよいのに。」
そして、また、殴られた。蹴られた。今度は泣かなかった。
息子はゲームをあきらめた。勝った。
夕飯のしたくが遅くなったので、あわてて作った。今日は息子の大好きなミネストローネだ。
母さん、おいしいね。母さんアザになってるね。学年で三番の成績をとれる気がするよ。
うん。うん。うん。
ミネストローネを、何回も、おかわりしてた。