今日は朗読のテキストを使って伝えるお稽古をしました。
午後から観劇2本を控えているため、10時〜11時50分という短い時間でしたが、他のお勉強会の方に遅れをとりたくなかったので、少しの時間でも出席しました。
観劇は加古川『劇団ここから』キネマの天地 ?
姫路に移動して市民劇場『マンザナわが町』
どちらも『いのうえひさし脚本』
参加者はわたしとベテランの女優さんとふたりだったので、さいとうさんの色々な課題をクリアしながら、お互いの朗読を聞いて、どう感じたのか、即感想を求められ、とても集中しました。
劇団の朗読講座の田中洋子先生は、サークル『さえずり』で目の不自由な人のためにCDに朗読を吹き込むお仕事をされています。
とても聞きやすいです。でもわたしは先生に言われた事を守るのに精一杯で余裕がありませんでした。そこを「きっちり読もうと意識しているのが見えた」と指摘され別のアプローチを提案してもらいました。
1度目はただ笑顔で読む。次に笑顔で棒読みで読む。
他にもいくつかあった中で印象的だったのが、精一杯大声で読む。その大声で言っている出力で声だけ抑える。
基本は笑顔で。その方が今のわたしの段階ではより伝わりやすいから。
また、わたしのクセは力むと語尾が早くなるので、言葉を置いていく意識をする。
ほんの数行でも、多数チャレンジして読んだので飽きる事なく、むしろ時間が足りないくらいでした。
最初は何故こんな事をするのだろうと不思議でしたが、自分の引き出しを増やし、頭で考えなくても瞬時に思っただけで出力する練習だそうです。
大事な言葉を立てるのに、大きな声はいらない事を証明して下さいました。
無意識に表現してしまうからこそ、返って棒読みの方がお客さまが聞きやすい、つまり伝わりやすいのです。
表現しない事の何と難しい事か!
朗読の方が難しいらしいです。
まだ、どう難しいのかわからないうちはダメですね。
『いわゆるえんげきの会』は表現オタクの会かも知れません笑。