今年に入ってすぐに大阪芸術劇場で『ミス・サイゴン』を観ました。
そして今日笈田ヨシ演出の『蝶々夫人』
ミス・サイゴンは蝶々夫人をミュージカルにしたんですね。
椿姫と蝶々夫人の違いもわからず、大阪フェスティバルホールに行って来ました。
SS席14000円。big bangのコンサートより高い席でごさいます。
しかしオーケストラから4列目ほぼ真ん中!
歌手の切ない表情までしっかり見る事ができました!
オペラは兵庫県立芸術文化センターの佐渡裕さんの作品を2回観たことがあります。
豪華なセットと衣装で圧倒されました。
しかし今回はセットも衣装もシンプルでした。
パンフレットに、かなり予算がキツかったとプロデューサーが愚痴を書いてました笑。
わたしからみたらフェスティバルホールの舞台に立つなんて夢のようなのですが、集客や予算を心配するのは小劇場と同じなのかと、そこに現実をみましたよ。
ミス・サイゴンはまさにザ・エンターテイメント。主演の方々の歌以外にも、コロス全員の体当たりの演技、ダンス、歌のレベルの高さに驚き感動しました。
ヘリコプターや回転するセットなど、ロングラン公演ならではの豪華でこなれた安定感のある舞台でした!
蝶々夫人はほぼ蝶々夫人のひとり芝居の部分も多く、ソプラノの美しく力強い歌声に圧倒されました。
声楽の方の声って人間離れしているんですね。
笈田ヨシさんの演出だからなのか、歌だけじゃなく演技でも表現されていて、とてもわかりやすかったです。
これがオペラ?いえ違うでしょう?笈田ヨシワールドですよ。
彼はフランスを拠点に活動されているそうですが、日本的ものがモチーフとしてたくさん出てきました。
桜。とてもカラフルな折り鶴。赤い番傘。盆栽。襖。新聞紙の障子とそこに映る影絵。
パキッとした象徴が日本的なのにモダンアートな感じで、そこも笈田ヨシワールドなんじゃないかと感じました。
休憩25分入れて2時間45分くらいでしたが、眠くならないオペラ、ドキドキしっぱなし。
感情をむき出しに歌う蝶々夫人。
この蝶々夫人というオペラは、演劇で言えばシェークスピアみたいなものかな?
演出しがいのある作品なんでしょうね。
フェスティバルホールも梅田芸術劇場もはじめて足を運びました。
大阪にはステキなホールがたくさんあるんですね。
満席のお客さまからのアンコールの拍手を受けるのは、舞台人冥利に尽きますね。
振り向いて、わたしも拍手されている心持になればよかったかな笑。
いえいえ、そんな余計な事など考えられないくらい拍手し続けました。
芸術って本当に良いですね。その片隅にでも参加しているのが今本当に楽しいんです。