「花いちもんめ」という一人芝居の戯曲があります。
プロデュースFでも以前、小林みね子さんがキャストで公演したそうです。
今月の16日にお寺の方に頼まれて、境内で、この一人芝居を地元の子供たちにみせることになり、二回ほどアトリエで稽古をしているのを、見学させてもらいました。
あらすじは、戦争で満州にわたった時のことを、巡礼姿で女が語っていきます。
戦争の悲惨さ。中国残留孤児がなぜうまれたか!話は、その後の孤児が日本に家族を探しにくるところまで続きます。
中国で夫は現地の人たちに襲われ、幼い息子は病にたおれ、その命を助けるために五つの娘を売りに行きます。
母親と手をつないで歩く道すがら、娘はたのしそう。別れのことばも言えないまま、娘を売ったお金で、息子のためにケーキをひとつ買い、よろこばせようとした母親に
「おねえちゃん、さよならっていってた」
娘はすべて知っていた。このシーンがわたしは一番辛いです。
なぜかわたしは、このシーンをみながら《正太包茎事件》を思い出してしまいました。
まだ三才くらいの正太が、どうも包茎らしいので、お医者さんに家から電話で相談したら、簡単な手術だから、明日連れて来てくださいと言われました。
その少しあとに、文香がわたしを呼ぶので、みてみると正太の皮が…むけてたの。
電話をきいて察して、自分でなんとかしたのね!
でも、わたしも無知だったので、むいたままにしておいたら、朝、さきっぽがまっかにはれて、夜勤からかえってきたダリンに叱られました。
結局あまりにはれていたので、お医者さんにつれて行きました。。
こんなことでも、何だか悪かったなぁって思うのですから、娘を売った罪の意識はどれほどでしょう。
劇をみせてもらい、その後、原爆の詩の朗読を勉強して帰ると
子供たちがマンガを読んでいました。
平和な今の時代に生まれたこと、感謝せずにはいられません。