鄭義信『リバウンド』
神戸アートビレッジセンター、3500円。
女性3人のコーラスグループの物語。
鄭さんの舞台は、会場と同時にはじまることが多いです。
今回も3人の部屋をのぞき見しているように、舞台でお化粧したりおしゃべりしたり。
そしていつの間にかお芝居がはじまり客席の電気が静かに消えて行きます。
20代のコーラスガールなのでかわいらしい衣装の3人。
そして20年(くらい?)後へと。
1人は不倫をくりかえし、1人は結婚したけれど暴力をふるう夫。しかも子供が産めないことがわかる。そして1人は親の介護。そのためグループを解散する。
そんな悲しいクリスマスイブの日。
だけどそこは鄭義信さん。
おもしろい仕掛けがあちこちにちりばめられて、楽しかったです。
リアルでも、4年間この劇のために何度も公演を開いたり行動を共にしてきた3人は息もピッタリで、舞台の上で生き生きと仲良く楽しそうでした。
プロでも鄭義信さんに演出される事を渇望するのに、アマチュアでありながらひと月ガッツリお芝居のお稽古が出来た3人、そして仲の良い3人をうらやましく思わない役者はいないでしょう。
『リバウンド』を以前演じた人と、初日観た帰りに一緒にお茶しました。
彼女もそう思っていました。彼女は本当にみんなから信頼される役者さんだけれど、仕事柄舞台作りに関わる時間を確保するのが難しく、しばらく舞台から遠ざかっています。
そんな彼女と一緒に舞台を作れるような実力を身につけなくては!
演出でもいいし、企画でもいいし。
毎日何かないかと探しています。
『ランチのアッコちゃん』の時みたいに、何か降りてこーい