『ネズミの涙』こんにゃく座
神戸の演劇鑑賞会は勢いがあるので、姫路より観られる作品が多いのです。
神戸では1回だけ観ることが出来るチケットも扱っていて(姫路はそのシステムは廃止しました)それを購入して観ました。
憧れの『前例会クリア』(会員数が前回より増える)の文字とくす玉を見つけ、姫路の市民劇場幹部の一美ちゃんは、うらやましさのあまりその場にしばらく立ち止まって数字を見入っておりました。
まだわたしにはそこまでの市民劇場愛はありません。ごめんなさい。
作品はネズミを擬人化した可愛らしい動きや衣装でしたが、テーマは戦争。
子供達を失くす度に「私たちには息子は最初からいなかった」「娘は最初からいなかった」
この言葉があまりにも恐ろしかったです。辛すぎて何も感じたくない。そんな絶望的な悲しさ。
旅の一座の公演はいつも西遊記。劇中劇で西遊記が演じられました。
ラストは鄭義信さんらしいチカラ強い歌と、雪の中の行進。
あー今回も胸をギュギュっと掴まれました。
そして何とロビー交流会がありました。
ロビーにさっきまで舞台に立っていた役者さん達がお化粧を落として席につき、会員さんたちの質問に順番に答えて下さいました。
こんにゃく座の採用試験は歌なんですって。オペラですものね。
そして名前の由来である【こんにゃく体操】を披露して下さいました。
ロビー交流会があるとウワサでは聞いていましたがはじめての体験。これが演劇鑑賞会としてお芝居を観る醍醐味なのね。楽しい。
演劇を作る側も観る側も支え合っている仲間なんだと思いました。