ICUに入っていた時も、わたしと同居していたお姉さんの名前はすぐに言えたお母さん。
もちろん同居している実の息子の名前も。
一般病棟に移ってから、1日目は名前を呼ばれなかったとしょげていたダリンも、2日目には呼んでくれたと喜んでいました。
そこから二週間ほど、一番上のお姉さんとフランスからわざわざお姉さん一家も心配で帰って来てくれました。
病室は孫2人も来てくれたので、大にぎわい。
フランスのお兄さんは熱心にお母さんの頭皮のマッサージをしたからなのか、名前を呼んで「ありがとう」次の日も名前を呼んで「来てくれたの?」と言ったそうです。
みんながそれぞれフランスや電車に乗って大阪に帰る時に
「まだわたし名前を呼んでもらってない」
「大丈夫、わたしもだから」
と一番上の大阪のお姉さんと三番目のフランスのお姉さんが言っていました。
別にお母さんにとっては名前を呼ぶことに意味はないのかもしれません。
でも実の娘にしたらさびしかったのかもしれません。
そう言いながらもそれぞれ自分たちの生活に戻っていきました。
わたしと本家のお姉さんにとっては、お母さんのそばに付いている事が生活なのです。
いつの間にか、血よりも濃い関係になっている嫁ふたり。
不思議ですね。