そんな名前かどうかもわからないけど
小学生の時に、自転車で少し走った所にある公園に、いつも練りもち職人がいたよ。
いくつかのパターンの作品を作ってくれて、複雑だと高かった。子供の駄菓子基準だけど。
たくさんの色の付いた練りもちを使って、糸切り鋏で切ったりしてとても細かい細工をしてくれた。
そこに最後に黒蜜をかけてくれて、つまようじで小さな細工を少しづつ大事に食べた。
おじさんが器用に作るのを見るのが楽しかった。
紙芝居やさんみたいに、全国にそんな仕事をする人があったのかな?
それとも結城にしかいなかったのかな?
中学生になったら、もうその公園には行かなくなったけど、おじさんはいつまでいたのだろう?