メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

ブルキナファソ

ブルキナファソ国から来られたミロゴ  ベノアさんの演奏に合わせ、滋賀県から来られた富木えり花さんが即興で踊るというライヴを見に行きました。
 
 
場所は兵庫県揖保郡太子にある斑鳩寺境内。赤い絨毯の上での美しい踊りに魅力されました。
 
 
ベノアさんは西アフリカ、ブルキナファソの伝統伝達者グリオの家系に生まれ、5歳の頃からタマニを独学で学び始める。ジャンベバラフォン、コラ等あらゆる伝統楽器を奏でるマルチプレーヤー。
 
 
えり花さんは、湖と山の間。自然と近い暮らしをしながら、世界の民族舞踏や音楽、文化を独自の視点で学び、自分の身体を通して表現していく即興舞踏家。
 
 
ベノアさんの演奏を、前回の二人芝居『寝られます』の音楽に使わせて頂いたというご縁です。
 
 
響きのあるひょうたんを使った木琴のような楽器(バラフォン)。太鼓と同じく動物の皮を張り、手で叩いて音を出す楽器(ジャンベ)、鼓やハープはやギターに似た楽器を演奏してくれました。
 
 
演奏している時は、神様と対話しているようです。身体の中から生まれたリズムを、そのまま表現しているように見えます。それは顔の表情から伺えます。とても集中しているようです。
 
 
その演奏に合わせ、見えた景色をえり花さんが踊りで表現していきます。
 
 
えり花さんは、ベノアさんの演奏を聞くと、星空や大地が見えるそうです。
 
 
雨がふり喜んでいたり、神への感謝を現したり、捧げ物をしているような、そんな動きを入れながら、ゆっくり踊ります。境内がシンとします。
 
 
アフリカの硬い大地では、上にジャンプをする踊り。砂漠では砂に足を取られながら、ギュッギュッと踏みしめて進む動きの踊り。実際に行ってみて身体で感じたことを、再現してみせてくれました。
 
 
一部ではそれをゆっくり、二部では激しく踊ってくれました。2時間のライヴでした。
 
 
普段のライヴでは、話すことはないそうですが、その時は、そんな話や「一緒に踊りましょう」と、リズムに合わせる、簡単な踊りを教えてくれて、最後には全員で身体を動かしました。アンコールにも応えて下さいました。
 
 
えり花さんの声も話し方も、すべてに調和がとれていて美しい方でした。彼女が食べたりお金を使ってお買いものをしたりするのを、想像できません。
 
 
音楽や踊りは、言葉を使わないから国境を越えてしまいます。話すのは日本語でも、その日本語に頼らないで、自分の伝えたいことを伝えることができる役者を目指そう。その佇まいだけで繊細に表現できるような。
 
 
いいねぇ。うっとりしますね。