ふと目を覚ますと裸の男がわたしの隣に寝ている。
どちら様ですか?と訪ねると名前を言った。
知らなかったので出ていって下さいと言ったが、なかなか出ていかない。
家には息子がたくさんいるのだからと言いながら、息子たち(わたしの中ではSMAP全員がわたしの息子)を読んだ。
男はしぶしぶバスローブを着て、わたしに大きな缶をくれた。
それから「このシャンプーいいな」と言って家の風呂場のシャンプーも渡された。
良く見ると、その缶はわたしの実家の結城の名前が入っている。
どうやらこれも、家の押し入れから物色したらしい。
ふたを空けるとおおむね食べられていた。
きっと男は、鍵がかかっていなかったドアから夜中に入ってきて、お風呂に入り、お腹がすいていたので食べ物を探して食べ、つい眠くなってわたしの隣で寝てしまった浮浪者なのだろう。