メジャーデビューまでの道(はてなブログ)

日記を書く事で、自分で自分を見る事ができる。だから書いてるよ。

THE BEE

野田秀樹さんの「THE BEE」を、昨日観てきました。


大阪ビジネスパーク円形ホールに、1時間前には着いて、小さな公園で待っておりました。
静かな緑の中にいたので、自然と精神統一できました。


そこは、お茶会にでも来たような、ピンとはりつめた空気。
エントランスを入ると、ずっと流れているのは、70年代の女性アイドルのヒット曲。
わたしには、懐かしいものばかりでした。すでにこれが、強烈な演出なのでしょう。世界観にひきこまれます。


小劇場の客席から舞台に自然に、ポンと現れる野田さん。


それから75分、ジェットコースターに乗ってるいるみたい。


だって、終わったあと、わたし完全に、演劇によいましたから。帰り道、吐きそうになるし、足はおろおろだし、目もうつろだったと思います。




あらすじは、脱獄犯が人質をとりたてこもって、その家の主人である井戸(野田秀樹)が、仕返しに犯人家族の家で、同じようにたてこもる。
脱獄犯の妻(宮沢りえ)は、最初は恐怖と、子供(近藤良平)を守りたい一心。
井戸は、6歳の息子の指を切り取り、井戸の家にいる犯人の家に送り届けはじめる。
すると、犯人からも、同じく井戸の子供の指が切りとられ送られてくる。
送られてくると、また、指を・・いつの間にか、じぶんから手を差し出す息子。妻。
井戸は犯人の妻を毎晩犯す。それも、朝おきて、顔をあらって、食事をするという、日常の一部となる。子供の指がなくなり死に、犯人の妻の指もなくなり死ぬと、最後に、井戸は自分の指を切る。



どんなことも、だんだん麻痺し、考えず、同じことを繰り返すことが、目的になるのが日常?という感想は、わたしだけの感想です。



そこここで、蜂の羽音がながれ、最後は蜂の大群にのみこまれる。この蜂はパンフレットを読んでも、
「答えはいまだに、われわれの中でもわからない。」らしいのですが、


ブーンという羽音が、本能だけの状態になる、呼び水的な音?かな?


今、頭の中に、まだ羽音が響いているわたしは、かなりヤバイかもです・・・


必ず当日券あります。エンターテイメントというよりも、職人さんが作った演劇。あなたも演劇の歴史の、生き証人になりませんか?



ハピイさんがキャッチコピーを書くなら、こうかな?w


役者さんについては、野田さんの、声色の多さ。
宮沢りえさんのセクシーさ。
近藤さんの、ダンサーならではの、美しい動き。

指を折るシーンは、エンピツを指に見立てて、ポキンと折っていく音が、なんとも気味が悪かったです。




まとまらない文章に、最後までお付き合いいだき、ありがとうございます。