8月なかばから公演日の9月23日まで、この脚本で毎日お稽古をします。
鄭義信さんの脚本演出で『はりま劇団協議会』キャスパホールで公演です。
わたしにとってははじめてのキャスパホール。楽しみなので毎日読んでいます。
この作品は17年前も同じ『はりま劇団協議会』で書き下ろされたもので再演となります。
当時のキャストもたくさん参加します。
女優って欲の塊ですから、自分はどの役になるのだろう?とか、そんな事が頭をよぎるので、そこを克服して作品として読み込んでいく作業です。
シンプルに。
セリフに「心がびっこ」という表現がありました。
とてもいいね。
びっこは脚が片方不自由な人のこと。
それをあえて心に使うのがおもしろい。
心がつんぼ(耳)
心がめくら(目)
だと両方になってしまうものね。
びっこは片方だけ不自由。
(今は使ってはいけない言葉ばかり並べてすみません)
心がびっこの人がたくさん出てくる脚本です。
鄭義信さんの生まれ育った姫路を舞台にしていると聞いています。
生家は立ち退きにあい、今はそこが姫路城の公園になりました。
その時の事を多くの作品に反映させている脚本家です。
その辛い体験を財産に変える方法を見つけたのです。