今4人の文通相手がいる。
はじめのひとりはわたしから。後の3人は相手から手紙が来て文通がはじまった。
長く返事がなかった相手にも年賀状を出して、その返事がまたぽつぽつと返って来て、ゆっくりと続いている。
この時代に文通をしようなんていう人がいて、また、同じ『葉小舟』に同じ時期に入り、なぜかわたしのプロフィールに興味を持ってくれて、何度かやりとりもする。
なんという不思議な出会い。
別段深刻なことを相談するわけではない。
どちらかが『葉小舟』を退会したらそれで終わってしまう関係。
それは日常の誰とでも起こっていること。
その一瞬が目に見えて、その一瞬が残っていく。
砂時計の砂の一粒が確かに存在することの証しを確認できる。
それが文通。