わたしなんて、役者として誰からも必要とされていないんだ。
そんな情けない気持ちになって、胸がヒリヒリして毎晩泣けてくる。
こんな時は、わたしのわがまま病が出ている時に違いない。
神だのみで神社に毎日参拝して「どうぞ自我をすてさせて下さい」と頼む。
それでも足りず、仏様にも頼む。
黄色い菊の花には仏様が宿るらしい。
2本の菊に宿る仏様に頼む。
「どうか、わがままな気持ちを捨てさせて下さい」と。
逃げた問題は、ちゃんと解決しない限りずっとその問題から逃げられないのだろう。