中原中也の詩のいくつかを老婆の言葉に見立ててのひとり芝居。
中原中也についての本を読んでみる。
生い立ちも含めてまず作者の心境を想像する。
2歳の息子を亡くした悲しみ。
月が好きだった。
でもなぜ星は銀紙なのか?
これはわたしの仮説。
死んだらお星様になるなんて陳腐だから。
中原中也にとっての月とは?
と日々考えていると、全く他の自分企画のイベントをする気がおきない。
イベントをしようと思う時は欲求不満な時。
つまり劇団で朗読とかスタッフとか演出の役目をしている時。
何としてもわたしはお芝居で何か役を演じる事のみが好きなのだ。
それは朗読でも満足できない。朗読は読むという縛りがあるので、紙一枚分役との距離があるから。
お芝居でキャストに付くとその役に興味津々になるのだ。
恋と似ているのかもしれない。
どんな人なのだろうと気がつくと考えているのは、まさに恋だ。
飽きるほど考えて愛に変わったら、たとえわたしの役の解釈が間違っていたとしても、わたしは満足なのだ。